零崎一賊の最愛家賊
□14.色恋問題
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「兄さんが猛烈にウザイ時の対処法教えて下さい。」
『いきなり電話してきた第一声はそれか?』
なんかデジャヴ。
とりあえず状況説明を済ませる。
『あ〜・・・・・。確かにそういう時の奴はウザイよな。わかるわかる。』
「さいですか。」
『そういう時はアレだ、甘味。』
「甘味?」
『蔵人、人識並みに甘党なんだよ。』
「成る程。」
『洋菓子でも和菓子でも何でもいいから奢ってやれ。即復活するでやんす。』
「ありがとうございます。試してみます。」
電話を切る。
そしてどす黒いオーラを放っている赤屍の肩を叩いた。
「兄さん、元気出して?帰ったら何か甘い物奢ってあげるから。」
《ピクッ》
(お、反応した。)
「・・・・・・・・いいんですか?」
「うん、いいよ。」
「絃識君愛してる!」
「は!?」
《ガバッ》
思い切り抱き着かれた。
その後、花月が金欠になったのは言うまでもない。