零崎一賊の最愛家賊
□4.誘拐?
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「ん・・・・・。」
花月が目を覚ますとそこは車の中だった。
車の助手席に花月は座っていて、運転席には哀川潤。
「・・・・あれ?」
「んあ?目ぇ覚めたか絃識君?」
潤は花月が目を覚ましたのに気付いて顔を花月の方に向けた。
・・・そんな余所見して運転しないで欲しい。
「あ、はい・・・って、え!?あ、あなたは・・・えっと、哀川さん?」
「潤だ。」
「へっ!?」
「あたしの事を名字で呼ぶな。名字で呼ぶのは敵だけだ。」
「そうなんですか・・・・・って!?何で僕ここに・・・・って何で僕の零崎名を!?」
「後ろ。」
「え?」
潤が親指で後ろ側を示し、花月が振り返ると、後部座席にはグッタリと眠っている赤屍とその腕にじゃれているオレンジ髪の女の子がいた。
「改めて自己紹介するぜ。《人類最強の請負人》哀川潤だ。」
「あなたが・・・・・。」
スッと差し出された右手を握り、握手をした。
・・・だから余所見運転はやめてくれ。
「俺様は《人類最終》想影真心だぞ。」
「あ、よろしく・・・・。」
後ろの女の子に自己紹介され、花月は軽く頭を下げた。
「で、何で兄さん・・・・。」
「いやあ、手加減したつもりで殴ったんだけど強過ぎたみたいでよ。」
「・・・・・・・・。」
・・・・恐っ!!
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