イベント

□旦那様はテロリスト
1ページ/5ページ




土方は家路を急いでいた。
武装警察真選組は屯所暮らしが基本だが、当然所帯を持っている者もいたりで、全てがそうとは限らない。
副長である土方も、程よい距離に私宅を持っていた。
土方は基本的に集団を好まない。なのに屯所にいると必ず誰かしらがちょっかいを掛けてくるので、非番の
日ぐらいは一人になりたいが為に購入したのだ。なので当初は翌日が非番の日ぐらいにしか帰らなかったそ
こに、最近ではほぼ毎日帰宅していた。
何故か?所帯を持ったわけではない。が、現在はそれに近い状態であるからだ。
なのに10月に入ってからは、足が遠のいていた。
10月は連休があり、季節的に祭りが多々催される。それに伴い事件も多発し、真選組は大童であったが為に、副長である土方は缶詰状態になっていたのだ。
そしてこの日はようやく一段落し、私宅に帰れることになった。
土方は焦る気持ちをどうにか押し止め、屯所を足早に出たのだ。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ