頂き物

□嗚呼、愛しの吹雪
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「吹雪……」

「ん?なぁに??豪炎寺くん」


ぐっ……可愛い。
男とは思えないこの可愛さ。俺は吹雪が好きだ。


「吹雪…今日一緒にかe…」


かぷっ


「兄貴に手ェ出してんじゃねぇよ、幼稚園児」

「………」


まさか噛み付くとは…;
吹雪の弟のアツヤは重度のブラコン。自分の兄に必要以上に近づく人間はあの足で攻撃してくる。

正直、邪魔だ…(酷い)


「ちょっとアツヤ!ダメでしょ…大丈夫?豪炎寺くん…」

「あぁ…大丈夫だ」


優しい性格の吹雪は誰が怪我しても心配してくれる。
だから皆吹雪を狙っているわけだが……


「そーやって豪炎寺ばっか…にーちゃんの馬鹿ぁぁあっ!!」

「待ってアツヤ…!ゴメンね、豪炎寺くん…」

「別に大丈夫だ。それより、早く行ってやれ」

「うん…」


構ってちゃんの弟か。
でも、そんなアツヤの気持ちも分かる気がする。

たった一人の家族とは何があっても離れたくない…
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