頂き物

□だれとねようか
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今日はここに泊まっていきなよ、というデントたちの言葉にサトシとアイリスは甘えることにした。



「サトシの寝る場所はここ、」
「……………………。」
サトシはデントに連れてこられた部屋に目を丸くした。どうみてもゲストルームとかではなく、私室である。しかも、ベッドはひとつしかない。


「デント、お前なぁ……。」
呆れたようにコーンがデントに目をやった。ポッドはずるいずるいと騒いでいる。
ポッドはうるさいが、気持ちは分かる。サトシと一緒に寝るなんて狡すぎるではないか、
コーンはにっこりとサトシに笑いかけた。
「やっぱりボクの部屋にしなよ。デントはこれからサトシと一緒に旅ができるんだからいいだろ、我慢しろよ。」
コーンの言葉にデントはうっ、と詰まり、ポッドは賛成だと声を上げた。

2対1では勝てない、デントはコーンとポッドにわかったよ、と溜め息をついた。ポッドは嬉しそうに笑ってサトシの手を引き、コーンは勝利の笑みを浮かべて肩を抱いた。
「じゃあね、デント。」
コーンは片手でひらひらと手を振りながら部屋に向かっていった。デントはこれからの旅の中で、必ず一緒に寝る、と新たに闘志を燃やすのだった。


だれとねようか、

(あのさ、おれは1人で寝たいんだけど。)
((拒否権なんてない!))
(……わかったよ。お前らって似てるよな、)


end
 

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