黒き竜に愛されし者

□プロローグ
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……ーコ
……トーコ

「ん、なぁに?」

木の上で寝ていたトーコは、頭に直接響く声に目を覚ます。

『ライブキャスターが鳴ってますよ、トーコ?』

緑色の蛇の様なポケモン、ジャローダが掌サイズの電話のストラップをくわえてトーコに差し出す

「ありがと。………もしもS「トーコ!今何処にいるの?!」お母さん?!」

液晶部分に映されたのは、母親の怒った顔だった

「もう家にチェレン君とベルちゃんも来て待ってるのよ?早く帰って来なさーい!」
「はーい……というわけで、エルフェス、帰るよ」
『承知しました』

トーコは、ジャローダ……エルフェスをモンスターボールに戻すと、木から飛び降り、空中で一回転をして地面に降り立つ

「キセキ!」

トーコがモンスターボールから出したのは、ゼブライカのキセキ
トーコの幼い頃から共に過ごしている親友。

『どうしたんだい、トーコ?』
「急いでカノコタウンへ連れてって!ミズキ達の旅立ちの日だったの忘れてた」
『あいよ。振り落とされないようにしっかり捕まってなよ?』

キセキは、高らかに吠えると疾風の如くのスピードで駆け出した
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