キリリク、相互記念小説
□側に居たい
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「レオ……!」
ミレイは、岩場に座り込んでいるレオを見つけ、近寄って戸惑う。
レオが泣いてる……?
レオが岩場に座り込み、岩に頭を預けて、涙を流しているのだ。
ミレイは、レオに駆け寄り、抱き締める。
「レオ……レオ泣かないで」
「ミ……レイ?」
レオは、いつの間にか目を覚まし、ミレイを見ていた。
「レオ……?大丈夫……?」
「ああ、大丈夫だ」
目を反らして応えるレオの頬をミレイは、思い切り引っ張り、笑った顔をさせる。
「みれひ、いひゃい(ミレイ、痛い)」
「強がらないで、1人で全部抱え込もうとしないで!!ノアとフィジーだっている、私だって、ソーレだっているの、レオは1人じゃないの!」
今度は、レオが泣き出したミレイの頭を撫でて、優しく抱き締める。
「レオ……?!」
「ごめんな……心配掛けて」
レオにとって、初めて守りたいと思った存在。
ミレイにとって、初めて好きになった存在。
傍に居たい。
離れたくない。
でも傷付けたくない……。
それでも、やっぱり………
傍に居たい――――。
END