天馬の騎士

□プロローグ
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遥か古の時代。


まだ人間が神という存在を知らない時代。


闇の神である魔雷竜は、光の神である聖火竜に戦いを挑んだ。


戦いの中、聖火竜は嘆いた。


このままでは、世界が荒れ…いずれ滅んでしまう。


人間の姿にやつした聖火竜は人間の前に姿を現し、助けを乞うた。


「私では到底敵いません。魔雷竜を倒さなければ…世界が滅びます。どうか…」


神のくせに情けないと、四人の人間が立ち上がった。


聖火竜は自分の魔力で作り上げた武器を四人の人間に貸し与え…。

うち一人の人間に、翼持つ白馬を与えた。


第一次暗黒大戦勃発。


魔雷竜の配下を次々に倒した。


人間達は魔雷竜を封印するに至り、聖火竜に借りた武器を返そうとした時…。


その力欲しさに、黙って指をくわえて見ていた同じ人間達が、武器を奪って戦いで疲労していた四人の英雄を殺害してしまう。


翼持つ白馬は、殺され人間達が食べた…。


聖火竜は嘆き、重い病に侵され…世界の平和を存続できなくなった。




人間達は奪い取った武器を手に争いを起こし、しかし時が経つにつれて聖火竜が衰弱したのが原因で、武器はその力を失った。


それ以来、武器の行方は不明となったが、人間は争いを続けた。


中でも、ラバローグという王国は絶大な武力を誇り、後に帝国となった。
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