Go to Maya cities

□帰国
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私は、遺跡が好きで、特にアメリカ大陸の先史について興味があります。


マヤについて。

マヤだけじゃありませんが、とりあえず中米のくくりで。
かつて、スペイン人が入ってきたとき、マヤ・アステカの神殿や宮殿は壊されていきました。
と、いうのも語弊がありますが。
スペイン人が壊したのではなくて、スペイン人に命令された先住民が壊したのです。
それでね、スペイン人は、徹底的に現地の信仰を排除しようとするんです。

というのも、マヤやアステカは人身供儀をやっていたのです。
ボールゲームをやって、敗者をいけにえとしてささげるとか。
その中でもグロテスクなのが、そうして捧げられた人の皮をかぶって何日も踊り続けたという話があるのです。

キリスト教は人を殺すことももっとも重い罪ですからね。
それを見たスペイン人にとって、先住民は悪魔にそそのかされたようにしか見えなかった。
とかいいますね。
で、彼らの神聖なもので、先住民の聖地を浄化していく。
つまり、彼らの神殿やピラミッドを壊して、そこに教会を建てていきました。


歴史に「〜たら」「〜れば」はないと言いますけど、
コロンブスがアメリカ大陸に辿り着かなかったら、一体、どんな風になっていたんでしょうね。
見つけたのが、キリスト教徒でなかったら。


マヤの人たちは、その人身供儀を、大真面目に、世界を支えるために行っていたのです。
けれども、それは、スペイン人からすれば、狂気の沙汰でしかなかったのです。


今、それほど異端にされてしまうような信仰は滅多にないにしても、誰かにとっての信仰が、誰かにとっては狂気にしかならないこともある。
あぁ、かつての日本の神風にも、それに近いものがあったね。

自分を保ち、伝えるのがどれだけ大変なのか。



こんなところで、旅行記のまとめとさせていただきます。
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