小説

□我こそは塵兵衛!!+獅+
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すると、ライオンのヤツは少々おどついた様子で言う
「あ、あの・・怖がらないでくださいね?食べませんので」
ひきつった笑顔で言う
「今、食べるとか言わないでくれません・・・?変な夢みたんで」
「あ・・すみません・・・」
・・こういうナヨついたキャラ・・・・・
ちょっとムカつく・・大の男が女みてぇーにナヨナヨしてんの
なんか腹立つ・・
いや・・・良いヤツってのはわかるけどよ・・・
そんな苛立つ気持ちを察してか雪華は、ヒソリという
「こういう性格はしているが、いざというときはホントにスゴイヤツだ」
「マジで?」
「マジだ・・こう見えて軍人だぞ?そして、使い方間違ってないか?」
「間違ってない・・・っていうか、見た目は軍人向けだけどさ・・・いや、ヤクザにもなれるな」
「何をヒソヒソとやっているんですか?」
急に、ドデカイ顔が横からヌウッと出てくると
オレと雪華はデカライオンを見て
「空気読めよ、二人の間で秘密の会話をやってんだろぃ?」
「ザンク・・空気読めよ」
「何?こいつ暫苦っていうの?変な名前」
「漢字で読もうとするな・・・誰がこんな気味悪い付け方するか」
「暫く苦しむ・・・怖ぇー・・・」
「一生、幸せなんか訪れないぞ・・・」
「いや案外、暫く苦しんで後に楽になるとか」
「死を表現してるみたいだな・・・・・」
「・・怖ぇーよ・・改名してもらえば?」
「あのですね・・・」
ザンクと呼ばれたデカライオンは、ひきつった顔をしながら言う
「ザンクというのは、軍隊のコードネームで、本名は藤原 正義(ふじわら まさよし)です。」
なんか自慢げに名乗ってる・・・確かにカッコイイけど
ていうか、本名明かしたらコードネームの意味無くね?
というツッコミは、心の中にしまいつつ
そろそろ本題に移った。
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