小説

□我こそは塵兵衛!!+語+
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・・・また?
やたら、虎に付き纏われるな・・・・・
『もううんざり』
『どうしたの?』
『ちょっとね・・・』
『あのあとの話しなんだけどね、子供達が住んでた村がおえらいさんに襲われて、子供達を助けようと塵兵衛はおえらいさん率いる兵士達を倒して、力尽きて死んだんだって・・・』
『ふーん・・・』
『少女の亡きがらを背中に乗せて、残された力を振り絞って自分の洞窟へと向かい、少女の亡きがらを包み込むようにして死んだんだってさ・・・可哀相な話しだよね』
『涙でてきたね』
他愛もなく返事を返す
『その時、塵兵衛が少女に向かって何て言ったか知ってる?』
『知らねぇーよ』
『また遊ぼうな・・・ってさ!!うわー!!ヤベ!!泣けてきた!!』
語り手が雰囲気乱して何やってんの?
『それでお前に指令を下す!!今からその虎の穴に調査しに行け』
『学校なんですけど・・・文化祭・・・』
『昼休みだろ?』
『なんで知ってんだよ』
『学校の裏になんか意味がわからん穴があったろ?あそこだって!!近いから良いだろ?』
え・・・マジでか
そういえばあったな・・・学校裏に変な洞窟が
『まぁ〜・・・ちょっとくらい郊外に出ても大丈夫だよな』
『平気平気!!では、行ってらっしゃい!!』
というわけで、その洞窟へ向かう事にした
暇だしな・・・


だが・・まさかあんな事になるとは想像もしてなかった・・・



オレの住む世界とは、全く違う・・・
人が踏み入れる事ない世界にオレは踏み入れる事になるとは・・・・・・
予想も・・・な



続く
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