小説

□我こそは塵兵衛!!
2ページ/4ページ

「博!!朝よ!!!!」
母さんの呼ぶ声に目が覚める
眠気にぼーっとする・・・
そして徐々に目が覚めてきて、先程見た夢に気がつく
「やっぱり・・・」
やっぱキリが良い
でも、そのほうが良い
食われてる最中の夢とか見たら、本物の悪夢になる
考えてみるとゾッとする

「博!!起きんか!!」
ヤベ・・今度は父さんだ
早く一階に行かねぇーと
オレは朝飯を食いに、いざ食卓に行く


「早く食べないと遅刻するよ」
「わかってるって」
母さんの聞き飽きるような言葉をうっとうしそうな口調で返事する
ひたすら出された朝飯を(ウィンナーと飯と、うんざりするほどの具だくさん味噌汁)食っていると
ふと今日見た夢を思い出した
「母さん、今日、虎に襲われる夢を見た」
「虎にね?」
母さんは面白がって聞いてきた
「うん、あんまし怖くなかったけど」
「正夢にならなきゃ良いけどねぇ〜・・・」
笑みを浮かべながらそう言って、食器を洗っている
「んなわけねぇーよ」
思った通りの事を口に出した
それとも何か?
動物園とかサーカスから虎が逃げ出しました?
その虎に偶然鉢合わせ?
そしてパクリ?
そんなトムとジェ〇ー的な事になってたまるかってんだ

バカバカしく思い、さっさと鞄を持つとカレンダーが不意に目に留まった
〇月〇日・・・あれ?
今日って日曜・・・って
あ・・・そうか今日は文化祭・・・・・
めんどくさ・・日曜日とか休日より平日にしろっての・・・・・
少々苛立ちながら、オレは鞄を持ちさっさと家をあとにした
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ