キミと恋愛中

□紫は子供
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私は紫原くんに抱き上げられ木から降ろしてもらった。


「ありがとう」
「どーいたしまして」
「よし!まいう棒買いに行こう!」

紫原くんは目を見開き驚いたが直ぐに気怠そうな目に戻った。



「持ってないの?」
「持ってるわけないだろ!」
「うーん、めんどくさいなー」
「そんな事言ってもムダだぞ。行くって決めたら行くのだ!」

私は半ば無理矢理紫原くんを立たせ歩かせた。




歩くこと10分でコンビニが見えてきた。



「よしゃ、コンビ二発見!」
「まいう棒〜!」
「あるといいな」


コンビニのお菓子売り場に来て見たら目的のブツはなかった。

「ない…」
「店員に聞いてみるか」



暇そうにしている店員にまいう棒のラー油トマト味があるかを聞いたがないと言われた為、次のコンビニを目指した。


「次あるといいねー」
「なかったらヒネリつぶす」
「それは流石に無理っしょ」



そんなこんなでまたお菓子売り場になかったから店員に聞いてみたが結局なかった。


「この辺りで一番お菓子たくさん売ってる所ってやっ
ぱスーパーしかないよな」
「あそこならありそーだね」
「だろ!そうと決まれば行くぞ!」


歩いて20分位の所にある大型スーパーに着いた。
私達は直ぐに地下の食品を売ってる所に行った。


「おっ!あるじゃんまいう棒のラー油トマト味が!!」
「おおっ!やっとあった〜!」
「取り敢えずあるだけ買っちゃお

「うんうん、それいいと思うー」

ご機嫌がいい紫原くんはガンガンカゴの中にお菓子をいれた。


「えっ!?そんなに買うの?」
「うん!」
元気一杯に返事をする紫原くんはまだカゴの中にガンガンとお菓子をいれる。


「君どんだけ買うのさ」
「えっーダメなの〜」
「ダメとかじゃなくて、そんなに食えるの?」
「うん!」
即答だな。おい。


「もう、好きなだけ買えば?」
無邪気な子供みたいな紫原くんはなんだかすごく見た目に似合わずかわいい。



なぜか知らぬが私が全部のお菓子の代金を払う事になった。
なんでこんな事になったのかは私も知らない。
むしろ私が聞きたい位だわ。
相変わらず紫原くんは私の事をどう思ってるのかわからないがこれが私と紫原くんの始めての出逢い。





***
ヒロインと紫原の出逢い編です。
次は赤司様メインの話でも書きますかね。

誤字脱字などあったらこっそり教えてくれると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします!
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