キミと恋愛中

□自由すぎるのもほどほどに
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ピーンポーン


きっとセールスだろう無視無視。
家のインターホンが鳴り土曜日って事で寝ていた私は留守を決め込んだ。


ピーンポーンピーンポーン

しつこいな。
もう、誰だよ!!

煩くて眠れない私は玄関に行き扉を開けた門の鍵を開ける。


「誰だよ、うるさいな!…って紫原か」


「あれ、この前までくん付けてたのに呼び捨てなんだー」


「お前にくん付けるのは、やめたんだよ。む、ら、さ、き、ば、ら」


「ふーん、そうなんだ。それよりお菓子作って!」
呼び捨ての事はどうでもよさそうなのに、お菓子の事は輝いた目で云ってくるから断れない。


餌付けしなければよかった。



この前のお詫びとして渡したお菓子を紫原は気に入りまた、作ってとねだってきたから私の家まで来いと地図渡したの私か。
これの原因私か。



「とりあえず、家の中入って」


「この家ものすごく大きいー」


「まあ、そうだろうね。…この辺じゃこんなに大きな家ないだろうし」


「でも、寂しい家だねー。まるで君みたい」
こいつ、やっぱり苦手だな。
なんで、分かっちゃうんだろう。


「あはは、何云ってるの私が寂しいわけないじゃん」
図星を突
かれたので取り敢えず笑って誤魔化す。
なんで、バレたんだ。私はうまくやってるはずだ。


「ふーん、なら別にいいけどー」



「ほら、早くお菓子作ってあげるからここで大人しくしててね!」
無理矢理リビングに押し込み私はキッチンへ行った。

チョコチップを入れた生地を練って適当な大きさに型を取ってオーブンで焼く。


空いた時間にゼリーを作る事にした。
粉と液を掻き混ぜてバッドの中に淹れて冷蔵庫の中に入れる。


だいたいは終わったから後は待つだけだから、紫原の様子でも見てくるか。

彼はテレビを付けソファーに座っており、寛いでいた。


「はい、ウーロン茶。てか、あんたその荷物は何?」
こいつが来た時に持って来た馬鹿でかいバッグが気になってしょうがなかった。



「お菓子と泊まるための服とか色々」
「へー、ちなみにキミはどこに泊まるつもりなのかな?」
「どこってここに決まってるしー」
「は!?」
こんなヤツを家に泊めたら家が汚くなるわ!

「そういう事でよろしくー」
と云って寝てしまう彼はものすごく自由すぎだ。



はあ、私も寝よかな。

部屋に行き寝ることにした、私はベッドに潜り込む。
そして、眠りについた。
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