キミと恋愛中

□緑とキャラ弁
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その日は仕事がないから一日中ダラダラしようと思っていた矢先iPhoneの着信音にしていた警報の音に自分で設定したのに自分でビビった。

着信音変えよう!


「最悪だ。目が覚めたじゃん!つか誰だよ。こんな時間にメールして着たやつ」


iPhoneのメール画面を見たら、思いも寄らない人物からメールが着ていた。

その人物は緑間だった。


「キャラ弁作ってくるのだよって何だよ。おは朝かよ!!」



きっと、今日の蟹座のラッキーアイテムはキャラ弁何だろうなー。
この前の事もあるし作るか!それよりまた、緑間が私と関わろうとしてくれるのが嬉しかった。



取り敢えず緑間に了解と返信して、私はベットから起き上がり制服を着てリビングに行く。



そしたら、征十郎とパパさんがもう朝食を食べていて家族が居るってやっぱりいい事だって思う。


「おはようです…」
「今日は学校行くの?」
「はい」
「そう、ならよかった。りまちゃんの分のお弁当も作っといたの」
「ありがとう、ママさん…」
「はいはい、さあ、朝ご飯食べなさい」



日本の古典的な和食の朝食は私には温かすぎたかもしれない。
でも、久しぶりに誰かと一緒に食べるご飯はやっぱり美味しかった。


「お前は、今度からオレが起こしたら直ぐに起きろよ」
「う、うん」

あの言い草だと、征十郎は私を起こしてくれたらしいが、私は起きなかったのだろう。


征十郎と一緒に外に出て先に行っててと云うと潔く承諾してくれた。



私はスーパーに寄ってキャラ弁に必要な材料を揃えた。


食材を持って向かった先は、私が征十郎の家に居候する前に住んで居たマンション。

事務所から安全の為にセキュリティ万全の高級マンションを貰ったはいいが、ワンフロア丸々使った
この家は私には広過ぎた。



キッチンで買って来た物を広げてキャラ弁を作り始めた。
大きい弁当箱にご飯を敷き詰めて、卵で顔を作り、目とか色々付け完成。
周りには野菜や唐揚げとかをいれた。

弁当箱を袋にいれて学校へ向かう。

中庭で緑間と待ち合わせしていたのだが、私がかなり遅れた。


「緑間〜♪遅くなってゴメンね!」
「ほんとなのだよ」

若干キレ気味の緑間の隣に座り

「ほれ、私がお前の為に作って来てやった愛妻弁当」
と云って渡せば、緑間は半ば呆れた顔して受け取った。



「キャラ弁なのだよ」
「…あんた冗談通じないな。取り敢えず死んでくれ」
「お前は一体何がしたいのだ」
「私の事少しは構えよッ!!」
と云ったら、鼻で笑われ馬鹿にされた様な気がした。



「で、なにしてもらいたいんだ?」
「話聞いてもらいたいの」
頭を緑間の肩に傾ける。


「私さ、本当の自分がわからなくなっちゃったんだ。でも、ケンカしてる時だけ本当の自分に戻れた気がする」
「だから、この前ケンカしてたのか?」
「うーん、そうかもね。私もよく、わかんないや」


食べ終わった弁当箱を片付け席を立つ。
「じゃあ、話聞いてくれてありがとう!」


「騒がしいヤツだな」
 

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