キミと恋愛中

□お使いは困難
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あっ!灰崎じゃんあいつに見つかるとロクな事がないから見つからない様にしないとね!
てか、灰崎のヤローは私の本性知ってるし、隠れる必要ないじゃん!


「おっ、イイコちゃんじゃん」

こいつ、やたら私に絡んでくるよな。

「アハハ、灰崎くんはこんなとこでなにやってんですか?…」

明らかに灰崎の周りにはガラの悪そうな高校生がいた。
もう、嫌な予感しかしない。



「あとは、任せた!オレのカノジョちゃん」

意味わからん事言って灰崎は逃げる様にどっかに行ってしまった。
残された私とガラの悪そうな高校生。
今言いたい事はただ一つ灰崎しね!

「キミ、あいつの彼女なんだってね。ちょと俺たちとイイ事しない?」


「しねぇーよ!!バカが!!バカ菌が移るから触らないでッ!!」
一人の男が私に触れて来たからバシッと手を叩いてやった。


「キミ何調子に乗ってるの?どうせキミも灰崎に騙されて付き合ってんだろ」

うぜぇなこいつら、ボコるか。

「ぼくは灰崎に騙されるほどバカじゃないんでね」

フッ、と男を嘲笑い腹にパンチをいれる。

「グッ…」
「てめえ、何しやがんだ!!」


「何ってケンカしよーよ。おにーさん達好きでしょ?」



そこからはよく覚えてないが楽勝で圧勝だった。


空き地に転がる高校生三人を見て空き地を後にした。



商店街の方に
行き、ラッキーの事を思い出す。

そういえば、首輪外してそのままだっわ。
呼べば来るから後でいいかな。


首輪といえば私にも付いていたな。
征十郎から貰った黒い首輪が。
これ、取ったら征十郎はどんな反応するのだろう?
きっと、この首輪を外すのは色々壊れた時かな。


そんな事を考えていたら、商店街に着き辺りを見渡し見知った人物が書店に入ってくのを見る。


行くか。


書店に入り見知ったその人物に話し掛けた。

「パパさん、こんな所でなにしてるの?」
「りまくんか。スポーツ雑誌読んでんだよ」

征十郎と似た顔付きで征十郎よりかは性格がいいこの人が結構気に入ってた。
パパさんとママさんは私の理想の両親だからだ。
なのに征十郎は二人の事が嫌いみたい。


「ふーん、てかさ今暇なの?」
「まあ、暇だね」
「なら、買い物手伝ってください」
「いいよ」







ラッキーを呼びパパさんと目的のものを揃えている最中にそれは起こった。


「ねえ、さっきからあの人達がもの凄い眼力で睨んでる様だけど知り合いかい?」
パパさんが云う方を見上げるとさっきの奴らが居た。
また、何人か増えてるって事は増援かな?


「んー、知り合いじゃないけど。私に様があるみたいだねー」


「そうか、なら、俺も手伝うか」

いやー、この人の職業柄それってダメなんじゃとか思ったがパパさんはヤル気満々で止められなかった。


「取り敢えず人様に迷惑掛からない所に移動するか」

と云って私を抱え何処かへ走り去るパパさんとそれを追っかける不良達。
これは、不気味だ。
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