怪談掲示板
07/21(Wed) 17:35
猿夢
神死
貴方は夢を見た。夢の場所はとある駅。突然アナウンスがかかる。
『これからくる電車に乗ると、あなたは怖い目にい遭いますよ〜。』
貴方は馬鹿馬鹿しいと思った。そうしてしばらくすると遊園地にあるような電車がやってきた。貴方は先程のアナウンスを思い出しながらも電車に乗る。
電車は一両しかなく、乗っているのは二人だけ、一人は男性で入り口のほうに、もう一人は女性、真ん中のほうに座っている。二人は座ったまま少しも動かない。貴方は少し、不気味に思う。
しばらく電車に揺られているとアナウンスがはいった。
『次は生け造り〜、次は生け造り〜。』
生け造りとは変な名前だ、と貴方は思う。
アナウンスがはいって数十分はたった。まだ電車は止まらない。まだか、と貴方が苛立っていると後ろから凄い悲鳴が聞こえてきた。
貴方はすぐに後ろを振り向く。貴方が見たのは汚い布をはおった小人のようなものが鋭利な刃物で男性を切ってゆく光景だった。前にいる女性は気にもしていない。貴方は恐ろしくなり、急いで前をむいた。
しばらくすると悲鳴は聞こえなくなった。すると次は
『次はえぐりだし〜、次はえぐりだし〜。』
と、アナウンスがはいる。そしてまた悲鳴が聞こえる。今度は女性が小人にスプーンのようなもので目などをえぐられていた。
次は自分の番だ、と貴方は思う。貴方は必死に逃げようとする。しかし扉はおろか窓さえもあかない。
もう何十分たっただろうか。後ろの二人がいたところには大きな血の跡があるだけ。貴方はもう怯えることしか出来ない。
それから何時間たってもアナウンスはかからない。助かった、貴方は思った。しかし、
『次は挽き肉〜、次は挽き肉〜。』
貴方の前には単調な機械音をだすものを持った小人の姿が…
「キャァァァァァ!!」
【おしまい】
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