一歩進むごとに虚無感がじわじわ広がった。


ふと今まで来た道を振り返ると、淀んだ欠片が一筋の道を作っていた。


カラリと落ちる音がした。


私の中から滑り落ちていった欠片。


あらあら、また自分を見失ったみたい。



*


[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ