プレリュード・裏舞台

□〜熱〜
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「…なら、殴らずに氷漬けにせずに、ちゃん最後までやらしくてくれよ?」
「そんな事するかッ…むぅ……」
不適に笑むエバンに、自分はどんだけ酷い奴なんだと叫ぼうとした口を塞がれる。
ハークはそのまま押し倒されると、今度は首筋を吸うように食まれた。
「エバン、くすぐったい…やっぱり、服は自分で脱ぐから…」
「そうか?」
ハークは声を立てて笑いそうなり、エバンが離れると、いそいそと上下を脱ぎ捨て下着姿になる。
白い四肢が露わになると、エバンの欲が煽られた。
そして、ハークがベッドに仰向けになると、そっと太腿を触ってみる。
男にしてはしなやかで、とても滑らかな感触だ。
服越しにたまにふざけて尻も触ったりもしたが、やはり直接は感触が違う。
エバンは上の肌着の紐を解き、左右に割り開いて取り去ると、下もスルッと下げてしまう。
部屋は燭台の灯りだけだが、目の良いエバンには、自分の裸体が惜しげなく曝されているのだろう。
裸を堂々と見せたのは初めてで恥ずかしいが、ハークはじっと堪えた。
エバンは今まで隠れがちだった…というより、あえて見ないようにしていたハークのモノを見たが、ハークは色白で毛の色も白銀に近い為、正直、パッと見は分かりにくい。
ちゃんと成人並みにはあると思うが、自分のと比べると、別物をみてるような気がしてしまう。
「…あまり見ないでくれ…」
「ん?」
「いいから!エバンも脱げ!!」
「はいはい…」
照れ隠しのハークの指摘に、エバンはバッと服を脱ぎ捨て、素早く裸になってみせた。
「ほら、これでいいんだろ?」
今度はハークがじっとエバンを見る。
もう分かっている事だが、鍛えられた身体に、長い手足。広い胸と引き締まった腰は、ハークの好きな所だった。
なんだか女性目線で、エバンに好きと言った事はないが……。
「…掛け布を上から被せてくれ」
「え?熱いだろ。そのうちずり落ちるだろうし……」
「いいから!!」
「わぁったよ…」
エバンは渋ったが、二枚ある掛け布の薄い方を自分達の腰回りを包むようにして被せた。
準備は整い、いよいよ先に進むしかない。
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